この作品の作曲についてサン=サーンスは「この曲には私が注ぎ込める全てを注ぎ込んだ」と述べている。作曲家自身、管弦楽作品としては最後の試みになることを自覚していたかと思われ、作曲者の「自叙伝」に近いものになっている。すなわち、そこには彼自身の名人芸的なピアノの楽句や、華麗な管弦楽書法、教会のパイプオルガンの響きが盛り込まれている。サン=サーンス自身、ピアノとオルガンの神童と称えられた事を考えると、この見解は間違ってはいない。
この交響曲の最も顕著で独創的な特徴は、各所に織り込まれた、ピアノ(2手もしくは4手)およびオルガン、すなわち鍵盤楽器の巧妙な用法である。そのほか、この交響曲は通常の4楽章構造にしたがっているように見えるが、通常の意味での第1と第2、第3と第4の楽章はそれぞれ結合されており、これら2つの部分が実質的にひとつの楽章として機能するため、2つの楽章に圧縮されていると言うことができる。サン=サーンスはここで、2楽章からなる新たな形の交響曲を意図していたのである。
この交響曲はまた、循環主題技法の創造的な用法を示している。サン=サーンスは、フランツ・リストと友人であり、この交響曲を献呈しているが、素材が楽曲全体を通じて進化してゆくというフランツ・リストによる主題展開の理論がこの交響曲には適用されている。
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2007年09月21日
圧縮されていると
ニックネーム koguma at 17:10| Comment(0)
| 日記









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